シニアの金言
延命処置は要りません
81歳女性
先生から、「これは必要な治療です」と…

もう10年以上も前の話。
突然倒れた主人の搬送先に着いた途端、前のめりに言ってしまった。「主人とは何度も話しあってきました。延命処置はしないでください」。お医者さんからは、「落ち着いてください。これから必要な治療について説明しますね」と言われてしまった。
なんという早とちり!妹からは、「お義兄さんが、かわいそうよ!」と叱られた。
主人も私もまだまだ元気に過ごしているけど、間違いなく、歳をとっている。多少の不調や年相応の衰えを感じている。
どう死ぬかはわからないし、今も延命だけを目的にした医療行為は要らないと思っている。でも、いろいろな方を見送ってきてわかったのは、亡くなるまでの時間の大切さ。「延命処置か否か」だけ決めておけばよいとも限らない。いろんな最期があることを先輩たちが教えてくれる。
もう一度、主人と話してみよう。また新しい考えがでてくるかもしれない。
シニアの金言を読み解く
厚生労働省によると、「人生の最終段階に関する医療・ケアに関する話し合いについて家族等や医療介護関係者と話し合っている」という人は30.4%。「話し合ったことはない」人は68.6%。(令和4年度 人生の最終段階に関する医療・ケアに関する意識調査)
実は平成26年(2014年)の同調査では、話し合ったことがある人は42.4%。話し合ったことがない人は55.9%だった。(厚生労働省 人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査:調査の結果https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/saisyuiryo_a.html)
コロナ禍を経験して、以前に比べて社会全体として死を身近に捉え、考える機会が増加するかと思われたが、むしろ話し合っていない人が増えている。令和4年度の同調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行が、人生の最終段階における医療・ケアについて話し合う機会に与えた影響について、「変わらなかった」と回答した人が最も多く、69.4%であった。
さらに「話し合ったことがない理由(複数回答)」についても質問している。
最多は、「話し合うきっかけがなかったから」の62.8%。
「話し合いたくないから」という答えはわずか2.1%で、「話し合う必要性を感じていないから」は21.8%、「知識が無いため、何を話し合っていいかわからないから」は、31%。
私たち市民の多くは、人生の最終段階について「話し合いたくない」とは思っていない。
考えたり話をするきっかけと、そもそもの基本的な情報が求められているのではないだろうか。
下記リンク先は、
厚生労働省 人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査:調査の結果
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