シニアの金言
最近の若者は・・・
75歳男性
歩行中の交通死亡事故は、65歳以上が70%
散歩が好きだ。趣味のひとつと言っていい。毎日いろんなコースを歩いている。散歩歴は20年以上になる。最近は“ウォーキング”だの“さんぽ(あえてひらがな)”だのと呼んで話題にされることも増えたが、こちらは年季が違う。妻には「何が楽しいの?」と聞かれるが、こんなにいい趣味はない、と思っている。
まずお金がかからない(だから、妻は文句を言わない?)。少し寄り道をして買い食いなどしても、もちろん小遣いの範囲内だ。そして季節の移ろいを肌で感じられる。夏の酷暑の時間帯、冬の極寒の時間帯を避け、自由な時間に歩くのが長続きのコツだ。また街の小さな変化に気づくことができ、好奇心が磨かれる。「こんなところに新しい店ができたな」「あそこにあった大きな木は、伐採してしまったのか」同じコースでも少し時間を空けてから歩くと、変化が目に飛び込んでくる。友人は、いつも同じところから山の写真を撮っている。季節の変化を、そのようにして楽しむのもいいかもしれない。
「車に気をつけて」と、出がけに妻に声をかけられる。もちろん段差と車には、かなり注意を払って歩いている。「歩道」と「信号」、これが私のような年齢の人間の生命線である。歩道を歩き、信号を守っていれば、まず事故に遭うことはほとんどない、と思っている。高齢者の交通事故のニュースも、テレビで見かける。だから横断歩道を渡るとき、曲がってくる車には十分に気をつけている。
昨日のことだ。いつものように歩道を歩き、信号が青になったので、横断歩道を渡り始めた。そこへ、電動キックボードが突っ込んできた。こちらは青信号を渡っている。キックボードの若者は、車道の赤信号を無視してきたのだ。思わず「危ない!何している!」と怒鳴った。だが若者は、無視してそのまま走り去ってしまった。こちらはまだ心臓がドキドキしている。歩道へ戻ってしゃがみこんでしまった。思えば大きな声を出したのは久しぶり、というか出した記憶がない。会社員時代も、家庭でも、温厚な人柄で通っていた。声がかすれてしまって、聞こえなかったのかもしれない。
それにしても・・・。最近、自転車だけでなく、電動キックボードのルール無視には腹が立つ。車道を走っていても、歩道を走っていても、どちらのルールにも従わない。信号無視、歩行者妨害を繰り返している。耳にイヤホンをつけたままなので、怒鳴り声も聞こえなかったか。「最近の若者は・・・」とは、紀元前5世紀頃から言われているらしい。それにしても「最近の若者」よ、自分以外に目を向けて欲しい。
(画像は本文の文脈を元に、生成AIで作成)
シニアの金言を読み解く
電動キックボードが関与する人身事故の件数は、令和3年が29件、4年が41件、5年の1~4月だけで12件となり、増加傾向にある(警察庁 令和5年発表「改正道路交通法の施行に向けた準備状況等について」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/newmobility0603.pdf?utm_source=chatgpt.com)。
また歩行中の死者数で高齢者(65歳以上)が占める割合は、70%を超える高い水準で推移している。事故類型別死者数で見ると、「道路横断中」の死者数の割合は,65~69歳は66.7%、70~74歳は71.8%、75~79歳は77.1%、80~84歳は79.9%、85歳以上は82.1%となっており,年齢層が高くなるとともに道路横断中の死者数の割合が高くなっている。
高齢者の場合、まず車両に対する安全確認が十分に行えていない可能性がある。他には、安全に進行できると判断して歩き始めても、加齢による身体機能の変化等により、思うように進行することができず、交差点を通過し終わる前に左右から進行してくる車両と衝突している可能性もある。自転車や電動キックボードへの交通法規が厳しくなったが、高齢者視点からも、交通法規の遵守が望まれる。
下記リンク先は令和6年度版内閣府「交通安全白書」
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