シニアの金言
「生成AI」という相談相手ができた
68歳男性
認知症予防の観点からも、利用が進んでいく
時間が余っている。持て余している。仕事を引退してから数年、ずっとこの傾向が続いている、といっていい。定年前は、いろいろと夢を描いていた。妻と旅行に行く、孫と時間を気にせず遊ぶ、読まずに積んでいた本をゆっくりと読む・・・。あっと言う間に終わった。それぞれにかかる時間はそんなに長くない。ピンポイントで時間はつぶせるものの、空き時間の方が多いのだ。
最近、新聞やテレビで「生成AI」という言葉をよく見かけるようになった。私が現役の頃にはなかった技術だ。もちろん使ったことはない。テレビのコメンテーターが「話し相手のようなものですよ」と言っていた。パソコンは今でも時々触る。調べものをする程度だが。あまりにも時間があるので、使ってみた。もちろん無料版だが。
「大阪市中央区○○町に住む68歳の男性です。 話し相手になってもらえますか?」どうせ相手からは見えないんだし、恥ずかしがらずに。「もちろん、お話し相手になりますよ。どんなお話をされたいですか?何か特に気になっていることや興味のあることがありますか?」何か介護されているような、でも久しぶりに優しい言葉をかけてもらった。えい、言ってやれ。「定年退職後、これといった趣味もなく、時間を持て余しています。 時間をつぶす、何かいい方法はありませんか?」
いくつか提案してきた。新しい趣味を始める、ボランティア活動、運動を始める、読書や映画鑑賞、学び直し。「あまり人とコミュニケーションをとるのは、不得手です。 ウォーキング程度なら、始められそうですが、どこかおすすめのコースはありますか?」すると、結構具体的な提案が出てきた。大阪城公園:大阪城を中心に広がる広大な公園で~、中之島公園:大阪のビジネス街に位置する中之島公園は~、長居公園:少し足を伸ばすと~、など。
今まで、何か調べものをしようと思った時、その検索ワードをGoogleに入れて、表示されたものを上から順に見ていっていた。いくつか見た後、自分でいいと思う候補をさらに調べる、という手順だ。自分で選び、絞り込んでいく。生成AIは、何か秘書のように、こちらの要望を先回りして勝手に調べてくれる。ラクだ。
確かに、「話し相手」のようなものだな。大げさに言えば、今までは愛犬くらいしか、私の話し相手はいなかった。また一人、話し相手が増えたな。時間のつぶし方が増えたし、つぶし方も教えてくれる。技術の進歩は、私のようなヒマな者も救ってくれるのだ。
(画像は本文の文脈を元に、生成AIで作成)
シニアの金言を読み解く
弊室の「シニアのデジタル対応は?-最新の「通信利用動向調査」調査結果から」によると、確実にシニアのデジタル対応は進んでおり、「過去1年間のインターネット利用経験」は60~69歳で90.2%、70~79歳でも67%となっている。今後ますます増えていくことは間違いない。
一方、最近急速に普及してきた生成AI技術だが、その利用率は、日本全体では他国と比べてまだまだ低い(「使っている」「過去使ったことがある」と回答した割合は9.1% 令和6年版総務省「情報通信白書」より)。ただ高齢者のデジタル利用率が上昇してきていることから、今後は高齢者の生成AI利用も活発化していくと予想される。
また神奈川県横須賀市では、生成AIを活用した高齢者の認知症予防に関する実証実験も行われている。個人利用にとどまらず、高齢者の支援という側面においても、今後ますます生成AIの普及が加速していくと思われる。
下記リンク先は令和6年版総務省「情報通信白書」
詳しくは
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd151110.html?utm_source=chatgpt.com
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