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シニアの金言

「若いんだから、頼りにしてるよ」って…

75歳男性

自主防災組織リーダー研修の参加者、70代が43%

 地域の会合で、センパイ(80歳)からの一言。私ももう75歳なので後期高齢者の仲間入りなんですが…と心の中で呟く。国の高齢化率は28%超えと聞くけれど、地方都市の高齢化率はもっと進んでいる。うちなんて、大阪府下だが35%超え。おまけに働き世代の多くは市内中心部にでているから、昼間の地域はますます高齢化が進んでいる。
 こんな状況で平日の昼日中、大きな災害が起きたらどうするか?高齢者が小中学生と一緒に頑張るしかない。75歳で後期高齢者なんですが…なんて言ってられないということだ。
 これまでも地域の防災訓練には参加してきたし、来年度もがんばろうと思う。今年度の参加者アンケートの結果を見ると、みんないろんな防災訓練や講義を希望している。
 私もやる気はある。健康にも気を配っている。まだまだ地域で役に立てると自負している。しかし若い人、これまで参加していなかった人が新たに参加してくれないと、いつまでも私が「若手」のまま…

シニアの金言を読み解く

 日本は国土の約7割を山地・丘陵地が占めている。降った雨は山から海へと一気に流下する。そのため梅雨や台風により大雨が降ることで、洪水や土砂災害がたびたび発生している。
 地震に対する懸念も高く、南海トラフ地震(マグニチュード8~9級)の30年以内の大規模地震の発生確率は、令和5年公表時では70%~80%との評価。
 あらゆる場面で防災に対する備えの重要性が、取り上げられている。
 具体的には地震や台風、火事などによる被災から逃れるために防災訓練が実施されている。しかし先に示したグラフを見ると、「自主防災組織リーダー研修」に参加したのは、なんと70代が最大(43.1%)。
 災害弱者とされている高齢世代が、防災訓練の中心を担っている。
地域によって日中は、働き世代はみな出払っていて、高齢者と子供がほとんどのエリアも少なくない。もし何かが起きたとき、高齢者と子供たちで避難が必要になることもあるだろう。
 現在、動画を使って、謎解きや脱出ゲームの制作・運営ノウハウも生かしながら、「体感型 防災アトラクション」を提案している企業も登場。世帯で防災訓練への参加も促されている。高齢者だけに頼らない、地域の支え方が模索される。
 
以下のリンク先はグラフの引用元、大阪府 令和4年度自主防災組織リーダー育成研修アンケート結果

詳しくは

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/21003/00433015/anketo.pdf

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