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用語集

英数字

用語一覧

ACP
(えーしーぴー)

アドバンス・ケア・プランニングの略。本人の判断能力が低下する前に、医療者や介護職員と一緒に、終末期を含めた今後の医療やケアについて話し合った上で作成される書類のこと。厚生労働省により「人生会議」との呼称がつけられている

AED
(えーいーでぃー)

AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器。2004年より医療従事者以外でも使用できるようになり、公共施設、学校、企業等広く設置されるようになっている

ADL
(えーでぃえる)

Activities of Daily Livingの略。日本語では『日常生活動作』を指す。 日常生活を営む上で、普通におこなっている食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な行動のこと。高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかる上で重要な指標の一つである

BPSD
(びーぴーえすでぃ)

「認知症の行動と心理症状」を表わす英語の「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の略。認知症の症状で、記憶障害、判断力障害などの「中核症状」に対して、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状を指す。暴言や暴力、抑うつ、幻覚、徘徊、もの取られ妄想など、介護従事者が苦慮することが多い症状

CCRC
(しーしーあーるしー)

Continuing Care Retirement Communityの略。米国発祥で「シニアが継続的なケアや生活支援を受けながら、生涯学習や社会活動に参加できる共同体」という意味。その日本版が「生涯活躍のまち」構想。都会の人口分散と地方創生双方に寄与できると期待が寄せられている

G.G戦略
(じーじーせんりゃく)

「G.G」とは「グランド・ジェネレーション」の略。イオンのシニアシフト推進のキャッチフレーズで、グランドは「威厳」「最高位」を意味する。同社は10年後を見据え、一般的な高齢者の定義である65歳以上よりも幅広い、55歳以上をシニアと捉え、シニアシフト戦略を推進している

Hanako世代
(はなこせだい)

バブル期に20代を過ごした世代(1959年~1964年生まれ)。従来のシニア世代より、さらにファッション性や美しさへのニーズが高く、一方で内面のステップアップやコミュニケーションづくりも重視する。夫婦間、友達間を円滑に心地よくする提案、新たな人間関係づくりに役立つコトが支持される

IADL
(あいえーでぃえる)

Instrumental Activity of Daily Living の略。 ADLにInstrumentalが加わり、日本語では 『手段的日常生活動作』を指す。買い物・料理・掃除等の幅広い動作のこと。 薬の管理、お金の管理、趣味活動、公共交通機関関連の利用、車の運転、電話をかけるなどの動作も含まれる

JIS規格による色指示
(じすきかくによるいろしじ)

JIS(日本工業規格)では、(赤)防火、禁止、停止、高度の危険 (黄赤)危険、航海・航空の保安施設 (黄)注意など、安全を確保するために使う色を8色決めている。 これらの意味に沿って色を使えば、シニアには意味が理解しやすい。逆に違う意味に使うと混乱を招くので注意が必要である

UD書体
(ゆーでぃしょたい)

ユニバーサルデザインのコンセプトに基づいたフォント。紛らわしい画線をなくす、アキを確保して判別しやすくするなど、読みやすさの向上と誤読を防ぐためにデザインが工夫されている。公共機関の案内版等にもUDフォントの採用件数が増えてきている

100兆円
(ひゃくちょうえん)

2025年の高齢者向け市場規模が、100兆円。(みずほコーポレート銀行調査部のレポートによる)医療・医薬産業、介護産業における公的支出が44兆円、消費支出が6兆円、生活産業における消費支出が51兆円と推計されている

1センテンスの文字数
(ひゃくちょうえん)

シニアは短期記憶を司る、脳器官の一つ「海馬」が加齢により衰えるといわれている。そのせいだけではないが、長い文章が理解しづらくなる。そのためシニアに向けた文章はできるだけ短くするのが基本。記述する内容にもよるが、できるだけ一文(ワンセンテンス)の文字数を35~40字に収めたい

2おろし世代
(におろしせだい)

「住宅ローン」と子どもの「教育費」の支払いが終了し、大きな責任を果たした世代。多くが自分の時間の使い方や、子供の独立で住まいや暮らし方を見直す。教養や再就職のための学び、地域・社会への貢献、高齢期に備えて運動や食生活改善、住まいや車の見直しなど、需要創造の契機となる

2025年問題
(にせんにじゅうごへんもんだい)

団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という『超・超高齢社会』になることに起因する諸問題。団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者に達することにより、介護・医療費等社会保障費の急増が懸念される問題でもある

40歳定年制
(よんじゅっさいていねんせい)

内閣府のフロンティア分科会で東京大学の柳川教授が提案した雇用制度。生涯で2度くらい転職できるチャンスを作る。1回目は40歳前後、2回目は60歳前後で「学び直し」をする。そこでそれまで足りなかった分野の知識を蓄えて、70歳、80歳になっても活躍できるようにするというもの

8020運動
(はちまるにいまるうんどう)

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われている。よりよい栄養摂取にも認知症リスク軽減にも、歯で食べ物をしっかり噛む重要性が浸透。8020達成率は、運動開始当初の7%程度から、平成28年には51.2%(厚労省「歯科疾患実態調査」)