シニア市場に特化した
調査・分析・企画・
コピーライティング・デザイン

株式会社日本SPセンターが運営する
シニアマーケティングに関する専門サイトです。

用語集

あ行

用語一覧

アクティビティ
(あくてぃびてぃ)

介護・福祉関係では、「毎日を活き活きと生活できるような、取り組みのことであり、主に趣味や遊びによって日々の充実を目指すケア」と言う意味になる。認知症患者を対象に行われるものや、リハビリテーションの一環として行われるものなど、多様な種類がある。有料老人ホームでは、麻雀室やプールなど、設備面でのアクティビティに力を入れている所も多い

アクティブ・シニア
(あくてぃぶ・しにあ)

健康で活発なシニア層。趣味、旅行などへの消費意欲も高く、これからのシニアの典型として、市場の活性化が期待された層。コト消費、時間消費の牽引役でもある。当研究室では独自に、就労健常人口と定義付けている

アブセンティズム
(あぶせんてぃずむ)

健康経営のキーワードの一つ。「心身の体調不良が原因による遅刻や早退、就労が困難な欠勤や休職など、業務自体が行えない状態」を意味する。対極的な概念とも言える、プレゼンティズムと対で用いられることが多い。業務に携わる機会自体が減少するため、結果としてチームや組織の業務生産性や業務効率が落ちる要因になると考えられている

安否確認
(あんぴかくにん)

ホームセキュリティ企業やガス・電気などインフラ事業者、運輸事業者など、多様な業界からサービスが提供されている。離れて住む老親を心配する子世代が利用するだけでなく、地方自治体と提携する企業もある。お知らせ装置などによる緊急通報、センサーによる見守り・安否確認、定期訪問や定期電話、配食サービスを通じての確認など、ITと人力により提供されている

育じい
(いくじい)

孫育てに積極的にかかわる高齢者世代の男性のこと。「育ジイ」の呼び名は2011年頃に登場した。背景には夫婦共働き世帯の増加と保育施設の不足がある。それまで子育てに積極的に参加してこなかったシニア男性、「育ジイ」の登場は「育メン」と同様、男性の育児参加という意識改革を見ることができる

移乗介助用機器
(いじょうかいじょようきき)

ロボット技術を用いて介助者のパワーアシストを行う機器。介助者が装着して用い、移乗介助の際の腰の負担を軽減する装着型とロボットが要介護者の体幹をホールドし、介助者が人手で通常している方式と同様の抱き上げ動作により、移乗介助を実現する非装着型とがある

移動販売車・移動スーパー
(いどうはんばいしゃ・いどうすーぱー)

食料品アクセス問題解決策の選択肢の一つ。車両1台に、食料品から日用品まで、数百~一千の品目を積載して、定期的に訪問する仕組み。「とくし丸」など、話題になった企業も多い。地元の警察署と連携し、地域の見守りを担っている事業者もある

インフォマーシャル
(いんふぉまーしゃる)

インフォメーションとコマーシャルの合成語。インフォメーションリッチな商品に向く。商品の紹介から愛用者の声、その良さの科学的解説など詳細まで解説。最後に「今なら○○円で!」「今すぐフリーダイヤルまで」といったアクションを促進。シニアに届きやすい映像・フレーズ・展開で提案できる

ウォーキング
(うぉーきんぐ)

「初めて実施、または久々に再開した、運動・スポーツは?」という設問の回答で、ウォーキングは断トツの地位を占めている。とくに60歳代では男女それぞれ62.7、61.1%。70歳代では、63.3、60.2%と高率。気軽に始められることが何よりの要因だろう(出典:令和元年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」スポーツ庁)

上乗せサービス
(うわのせさーびす)

介護保険対象サービスを介護保険給付以上に利用すること。たとえば「週に1回通所介護」が介護保険給付内である場合に週2回行くと、2回目が上乗せサービスとなり、費用が発生する。市町村によっては条例により独自の支給限度額基準としている場合もあり、自己負担費用が少なくて済む

運動・口腔・認知
(うんどう・こうくう・にんち)

自治体の地域包括支援センターが進めている介護予防事業の3要素。【運動】トレーニングマシンを用いた運動や、椅子やマットでの体操などで運動機能の維持を図る。【口腔】飲み込むチカラの衰えや、栄養の偏りの改善を図る。【認知】運動やゲーム、創作活動などで、認知症をの予防を目指す

エイジズム
(えいじずむ)

広義にはすべての年齢による偏見や差別を指すが、狭義には、高齢者に対する年齢による差別(年齢差別)のことを指す。高齢者の負のイメージは「健康面での不安、孤独感、社会に役に立たない」(内閣府)だが、高齢者をお荷物という否定的イメージで一括りにしてはならない

エイジングパラドックス
(えいじんぐぱらどっくす)

Aging Paradox。加齢による喪失があるにも関わらず、喪失に対する対処(目標の選択、最適化、補償など)がうまく機能することで高齢者の幸福感が低下しない現象のこと。さらに90歳を超える超高齢期でも喪失の度合いが大きいにも関わらず、幸福感の低下がみられないとする説もある

栄養補助食品
(えいようほじょしょくひん)

特別の保健の用途に適するものとして販売されている食品。QOL(生活の質)、健康の維持増進のため、ビタミン、ミネラル、ハーブその他の食品成分などの栄養成分を補給する。錠剤、カプセル等通常の食品の形態でないものは除く

駅直結病院
(えきちょっけつびょういん)

ターミナル駅などに直結した病院、医療モールの開発が進んでいる。(例:白鬚橋病院、ターミナルシティー本八幡メディカルセンター)交通弱者に利用しやすく、買い物など日常生活行動の中に組み込みやすい。総合病院の場合、地域の中核病院となることもある。鉄道事業において街の活性化は沿線の価値再生に欠かせない。高齢社会に向けた、取組みの一つといえる

遠隔リハビリテーションシステム
(えんかくりはびりてーしょん)

インターネットを利用した遠隔地医療支援システムの一環。病院内の専門スタッフがリハビリテーション機器に動作を教示し、ネットを介して在宅患者が、自宅にある同じリハビリテーション機器を用いてレーニングを行う等が応用例。患者情報を病院内部でモニタリング。状態を的確に把握できるようになる

嚥下障害
(えんげしょうがい)

飲み込む力が低下する障害。誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあり、命をおとすこともある。脳血管障害の後遺症で起こることもあるが、加齢とともに物を飲み込む嚥下機能は徐々に落ちていく。嚥下障害が発生しても、環境を整えたりリハビリ等により、再び嚥下できるようになる人はかなりの数に上る

エンディングノート
(えんでぃんぐのーと)

高齢者が人生の最期を迎えるにあたり、自身の希望を書き留めておくノート。自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。遺言とは異なり、法的効力は有さない。書籍や文具として販売され、自治体やNPOなどが無料配布している例もある

エンプティ・ネストシンドローム(空の巣症候群)
(えんぷてぃ・ねすとしんどろーむ(からのすしょうこうぐん))

子どもが独立した後、親としての役割が失われた虚無感や孤独を感じ、発症する心身の不調。特に専業主婦や子育てに熱心であると、発症し易いと言われている。女性は更年期障害と重なると、ストレスがより大きなものとなることが多い。夫婦で新しいライフスタイルを見つけることが何よりの治療と薦められている

お薬手帳
(おくすりてちょう)

自分が使っている薬の名前・量・日数・使用法などを記録できる手帳のこと。副作用歴、アレルギーの有無、過去にかかった病気、体調の変化などについても記入できる。平成28年4月からの医療制度変更で、紙のお薬手帳と同様に、電子お薬手帳(お薬手帳アプリ)が調剤薬局で利用できるようになった

お盆玉
(おぼんだま)

お年玉同様、盆休みに孫や親戚の子どもにあげる小遣いのこと。江戸時代、一部地域で行われていたが全国的なものではなかった。最近では小売を始め多くの企業が、需要を見込んでお盆玉商戦を展開している。「お盆玉」の名称は、文具・紙製品製造・販売の(株)マルアイによる造語。商標登録されている

オールドタウン
(おーるどたうん)

若い世代が他地域に移住したり、少子化が進んだりして、住民が高齢者中心となった地区。なかでも高齢化が進んでいるのが東京の「高島平団地」、大阪の「千里ニュータウン」など、1960年から70年代に開発された郊外の大規模団地。住居・各種施設の老朽化とともにコミュニティの活動も難しくなりつつある