数年続いたコロナ禍もあり、デジタルの活用ぶりは大きく変化しました。
社会は少子高齢化が一層進み、戦争や相次ぐ自然災害で世界は大きく変わっています。
こうした中で、現在、さまざまな役割を担っている世代は近い未来をどう意識しているのか。どう行動しているのか?
当室は2023年10月、45歳以上59歳以下のプレシニア男女に、シニア期に関する意識と行動を調査しました。加えて70歳以上79歳以下のシニア男女に現状と振り返り、未来についてどう捉えているか調査を行いました。
ますます高齢化する未来に向けて、私たちはどうソナエ、どう生きていけばよいか。
これから高齢期を迎えるプレシニア層の考えと行動、および現在高齢期にあるシニア層の考えと行動について。合計50の設問による調査結果をまとめました。
■調査対象
45歳以上59歳以下のプレシニア男女
70歳以上79歳以下のシニア男女
■調査方法
インターネット調査(株式会社アスマーク実施。登録モニター対象)
■調査時期
2023年 10/10(火)~ 10/13(金)
■標本数
調査結果トピックス
【40代後半~50代プレシニアの現状】
40代後半から50代の男女の多くは高齢期に対してソナエの意識はしていますが、行動はなかなか難しい様子です。
設問:
あなたが現在、しあわせな高齢期に向けて①意識していること ②そのために行動していることをすべてお知らせください。(健康、人間関係(社会生活)を豊かにする、お金の準備)
◎健康のために
・「適切な運動」以外は、男性より女性の方がより多くの人が行動している。
・医療機関に関わる行動は年代があがるほど行動している。
・「ストレスを溜めない」は、「配偶者あり」より「配偶者なし」の人が多く行動している。
・「適切な食生活」は、有職者より無職者の方が多く行動している。
◎人間関係を豊かにするために
・男女ともに1番は、「興味がある趣味のグループに参加する」。
しかし2番は男性「仕事関係者とのつきあいを深める」、女性は「地域活動を行う」。
・50代前半は人間関係(社会活動)づくりに、若干、消極的に見受けられる。
・配偶者がいる人の方がいない人より多くの活動をしている。
◎お金の準備のために
・「貯蓄や投資など手持ち資金を増やす活動」を行っている人が一番多い。
・「仕事を続けるためにスキルアップや学び直し」など行っている人は、若い年代の方が多い。
・「金銭リスクに備えて保険等に加入する」人は、男性より女性の方が多い。
【現在70代シニアの振り返り】
現在70代のシニアは、
健康に「満足」+「やや満足」な人が、60%。
お金について「満足」+「やや満足」な人が、47%。
人間関係(社会とのつながり)に「満足」+ 「やや満足」な人が、65%。
◎健康状態について
・今70代で、健康状態に「満足」な人は、「50代」「60代」から行動開始がそれぞれ18%。
☆未回答が多いのは、満足とも不満とも自己判断をしたくない気持ちがあるからかもしれない。満足とは言えない、一方で
・今70代で、健康状態に「満足」「やや満足」な人は、「60代」から行動開始が最多、32%。
次いで「50代」からが28%。
☆今の健康状態に満足している人は、何歳頃から健康行動をとり始めたのかわからないくらい前から習慣化している、ということかもしれない。
・今70代で、健康状態に「不満」「やや不満」な人が、健康行動を開始したのは、「60代」が最多。
・一方で、健康状態に「不満」「やや不満」な人のうち、 28%の人はこの設問に回答していない。
◎金銭状態について
・今70代で、金銭状態に「満足」な人は、「30代」「50代」から行動開始がそれぞれ3割。
・今70代で、金銭状態に「満足」「やや満足」な人は、「30代」から行動開始が最多。
次いで「50代」から 。
・「満足」な人も「やや満足」な人も、60代、70代から行動開始の方も少なくない。
☆相続が関係している場合もあるかもしれない。
・今70代で、金銭状態に「不満」「やや不満」な人が、金銭行動を開始したのは、50代~が最多。
・一方で、金銭状態に「不満」「やや不満」な人のうち、 58%の人はこの設問に回答していない。
◎人間関係~社会とのつながり維持について
・人間関係に満足している人は多くの活動に関与しているが、中でも多くの人が地域活動を行っている(81.3%)。
なお、調査結果の詳細はPDFデータで当室Webサイトからダウンロードいただけます(メルマガ購読の登録が必要です)。
whitepaper【50】プレシニアの高齢期に対する意識と行動
(ソナエマーケティングの素地 プレシニアとシニアの現状と振り返り、未来に関する調査)