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シニアが見やすい、読みやすい表記とは?―全国のシニアへホームユース郵送調査を実施

シニアが読みやすいと支持したのは
文字は12pt以上、UDフォントを使い、行間と
コントラストをしっかりとった、横書きのもの
-シニアの見やすさ、読みやすさ、入力のしやすさに関する調査の結果から

 当室ではシニアの印刷物への見やすさや読みやすさと、スマートフォンでの読み書きの困りごとについて全国のシニアに対して調査を実施。その結果のポイントを公表しました。

 調査の背景は、高齢化が進む中で、「シニアに対するコミュニケーションの重要性」はますます増大していることにあります。その前提として、まずシニアが「見えるか、読めるか」が重要である点に着目し、文字の大きさや書体など実際の印刷物を見た上での調査を実施することにしました。
 また、シニアのスマートフォンの利用が進み、60歳代では7割(70.0%)、70歳代でも4割(40.6%)※を超えている現状をふまえ、スマートフォンでの読み書きでの困りごとを調査しました。※総務省 令和3年 通信利用動向調査による

 今回の調査では、文字の大きさ、行間、字間、縦書き/横書き、背景とのコントラストなど14項目で実際の印刷物をシニア(50歳~70歳以上)に送付して回答を得ました。

■調査の概要
調査時期:2023年1月
対象地域:全国
調査対象:50歳代~70歳代のスマートフォンを利用している男女
対象者数:330名(男性165名、女性165名)
有効回収率:99.1% 327/330
調査事項:印刷物の読みやすさ、スマートフォンでの読みやすさ、入力のしやすさに関するもの
調査方法:調査票(印刷物:「読みやすさ回答用文字組」)を郵送により配布し、オンライン(フォームへの入力)により回収 ※DL資料の「読みやすさ回答用文字組」参照
調査協力:株式会社アスマーク(本社:東京都渋谷区)

※集計データ、読みやすさ回答用文字組見本は最後のDLボタンからダウンロードしていただけます

■調査結果のポイント

シニア向けの印刷物に関しての見やすさ、読みやすさについて

1)文字の大きさは12pt以上にすべき
・全体として1位の支持を最も多く集めたのが14ptの38.5%ではあるが、18ptと12ptも、それぞれ32.1%、26.0%と、ある程度三者が均衡した。
一方10ptは3.4%となり、10ptの大きさは、嫌われる傾向にあることが明らかになった。

→文字の大きさでは、14ptの支持率が最も高いが、12ptも許容範囲ではある。しかし、10ptになれば、読みやすいと思う人は極端に少なくなる。ちなみにワープロソフト「Word」のデフォルト設定は10.5ptである。

2)行間はしっかり確保すべき
・行間では1.7倍を1位に挙げる人が60.2%と6割に及び、他を圧倒した。2位は、行間2.3倍の27.3%であった。

→行間1.7倍に支持が集中した。行間を取らないのはほとんどNGである。

3)UDフォントを利用すべき
・8つの書体の中で、UDフォントである(A-OTF UD黎ミン Pro R)を1位に選んだ人が最も多く、22.6%を占めている。唯一20%を超えた書体となった。2位(20.8%)を合わせると43%強の人が読みやすいと認識していることになる。一方、装飾文字(袋文字やドロップシャドウなど)は敬遠されている。

→UD書体の選好度が高い結果となった。「線の細い書体は年齢階級が上がると嫌われる」、「明朝とゴシックの間に選好の違いがない」ことも明らかになった。

4)文字と背景にはコントラストをつけるべき
・コントラスト比では、72.2%の人が(コントラスト比 12.6:1)を1位に推した。次いで(コントラスト比 3.2:1)の19.3%が続く。年齢階級が上がるほど、明確なコントラスト比を支持する人が多くなり、男性70代では、81.8%に上っている。

→事前の想像通り、高年齢になるほどコントラスト比が重要な要素になることも確認できた。

5)シニアも短文は「横書き」にすべき
・縦書きと横書き2つの表記では、圧倒的な差で横書きに軍配が上がった(横86.9%:縦13.1%、1位を選択した人の割合)。男性50代ではことにこの傾向が顕著で、横96.4%に比して、縦は3.6と僅かだった。

→意外な結果だが、チラシのコピーブロック程度の少ない文字量なら、PC等で横書きに慣れている昨今では妥当な結果と言えるかもしれない。

シニア向けスマートフォンアプリの読み書きについて

1)文字は大きく、もしくは大きくできる設定をすべき
・シニアのスマートフォンでの読み書きで一番の悩みは「文字が小さい」こと。半数近くが困りごととしてあげている(45.9%)。
・アプリで選択する文字の大きさは「中」が半数以上(57.2%)。当然、年齢が上がるにつれて大きくなる。50代でもデフォルトの設定を利用する人は約3分の1(33.6%)である。

→シニアは年齢が上がるに従って文字は大きくしたい、ということが証明された。シニアに向けたアプリでは、文字の大きさの選択をしやすいことが求められている。

2)スマートフォンでも文字と背景にコントラストを付けるべき
・シニアのスマートフォンでの読み書きの困りごとでは、「文字が小さい」ことに次いで、「暗いところや明るいところで文字が見にくいこと」(暗いところ:39.8%、明るいところ33.6%)が挙げられた。文字の色と背景色では圧倒的に「白地に黒い文字」が支持されている(64.2%)。シニアが読みやすいのは「白地に黒い文字」である。後はコントラストの強い組み合わせの順序となったが、いずれも10%以下である。

→高齢になるほど、明るいところで文字が見にくいという意見が多い(70代では困りごとのトップ)。この意見は他の世代でも出ると想像されるが、シニアは加齢により、暗順、明順対応が衰えてくるので、よりその傾向が顕著になると推察される。そのため、シニアに向けてはコントラストをより強くすることを心掛けるべきだろう。

3)入力方法の切り替えをわかりやすくし、入力欄は広くすべき
・文字入力での困りごとのトップは「『かな』『英数字』など文字種の切り替えが面倒、わかりにくい」で40.1%。次が「入力欄が狭い、書き込んだ内容が見にくい、確認しにくい」で33.0%。最近、読み取りの精度が向上している 音声入力を1位にあげた人はほとんどいなかった(1.5%)。

→アプリによって入力方法が切り替わるので、シニアにはわかりにくい。また、シニアは入力する文章が若い世代に比べ、長くなる傾向があるので、入力欄の狭さが使いにくさにつながっている。

 以上が調査結果のポイントです。全ての質問と回答、それに関する解説は追って、調査結果詳報としてWhitePaperで公表予定です。

 調査結果のExcelデータ、読みやすさ回答用文字組見本は以下のボタンからダウンロードいただけます(メルマガ登録が必要です)

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