当研究室では、2023年1月、シニア世代の男女327名を対象に、紙媒体を用いての読みやすさに関する調査を実施しました。
対象としたグラフィック要素は以下の通りです。
・文字の大きさ
・1行の文字数
・書体
・行間
・字間
・段落の分け方
・漢字混じり率
・文字の背景の色の濃度
・白ヌキ文字の背景の色の濃度
・横書きか縦書きか
・版面率
・ 1センテンスの文字数
・見出しの書体
・コントラスト比
この中から、特徴的な10項目について、その回答結果をベースにコメントを加えました。
コントラスト比は明度差と近しい概念で、色同士の対比がくっきりしているかどうかの尺度です。一般には明度差4をクリアできればOKと考えられていますが、色文字の場合、シニアに判別しやすい色とそうでない色や色相の問題もあり、読みやすさの条件は、複合的になってきます。