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シニアに向けての製品やサービスを考えるヒントに
「シニアに売れる商品を考えてほしい」「シニアに喜ばれるサービスは何か」そんな課題を与えられたとき若いマーケターは「シニアに、といわれても…」と戸惑うことが多いかもしれない。
これからシニアマーケティングを考えてみよう、という方のヒントにしていただきたいのがこの「シニアに向けて10の切り口」。
紹介する切り口はこれまでのシニアに対する考察やグループインタビューなどで聞いたシニアの肉声も含め、弊室が独自に選びだしたものである。
とはいえシニアを一括りにして考えては失敗する。そこで弊室ではシニアを次の4つに分けて考えることを提案している。
1)アクティブ・シニア
2)ディフェンシブ・シニア
3)ギャップ・シニア
4)ケア・シニア
※詳しくは弊室のサイトからダウンロードできる
Whitepaper【06】「シニア市場の細分化及びニーズ発見のための戦略的フレームワーク」を参照いただきたい。
【ダウンロードページ】 https://www.nspc.jp/senior/archives/3305/
シニアに向けて10の切り口も上記の4つに分けて準備している。
このホワイトペーパーではアクティブ・シニア編を取り上げ、それぞれの切り口を説明。その後に切り口を利用したシニアに向けての新しい製品やサービスを考えるノウハウの一端もご紹介したい。
アクティブ・シニアとは
(1)健康で自由に活動できる
(2)扶養家族がない、もしくは扶養義務が負担となっていない
(3)仕事を持ち継続的な収入があり、可処分所得の割合が大きい
(4) 一般の年金以外に企業年金、個人年金などW年金である
(5)資産運用、不動産収入などで十分な収入がある
(6)時間の使い方を自分で裁量できる
といったシニアを想定している
アクティブ・シニアはこれまでシニアマーケティングで想定されてきた「金時持ち」といわれる人たちである。シニアの4分類の中で最も需要を創造できる層といえる。はたから見れば幸せなシニアライフを送っているようだが、悩みもある。
アクティブシニアを想定した10の切り口は以下の通り。重要度の順に見ていこう。
1 「わかさ」 気持ちの若さ
2 「けんこう」 心もからだも健やかに
3 「きずな」 孫、夫婦+ペット
4 「ともだち」 気持ちの開放
5 「じぶん」 気持ちの年齢、自信
6 「じょうほう」 人との繋がり、ネットワーク
7 「まなび」 できなかったこと
8 「おもいで」 ふりかえり
9 「たび」 ゆとり、発見
10 「おいしさ」 食べる、語らい
「シニアに向けて10の切り口」アクティブ・シニア編
1 わかさ 気持ちの若さ
「わかさ」はシニアにとって最大の関心事である。とくにアクティブなシニアにとっては。ではシニアにとっての若さとはなんだろう。18歳の青年の若さでも、40代の働き盛りの若さでもない。シニアにとっての若さは「喪失への抵抗」である。
人間は齢を取るに従ってさまざまなものを失ってゆく。能力、健康、収入、家族から髪の毛、肌のハリまで数えたらキリがない。
齢をとってから「若い」といわれるのは、なんとか失ってゆくものを止めることができたときである。だから人はお金と時間をかけてそれ止めようとする。そこに大きな需要がある。「失いたくない」という強い気持ちこそが「気持ちの若さ」。アクティブシニアの「気持ちの若さ」をどうすれば捉えることができるかを考えよう。
2 けんこう 心もからだも健やかに
どんなにお金や時間があっても健康でなくては意味がない。最高級のフレンチも歯が痛ければ楽しめるはずがない。ひざが痛ければ世界遺産の絶景を見ることは難しい。シニアはそれまでの人生で自身とまわりに「健康を失ったときの辛さ」を見てきた。その落とし穴が自分の足元にポッカリと開いていることも知っている。しかもそれを失ったら、元に戻すことは難しいことも。
健康は肉体だけの問題ではない。心も健やかでなくてはならない。「わかさ」の項で述べたように齢を取ることは喪失の連続である。能力の低下は自信喪失につながる。若いとき、自信に満ちていた人ほどダメージが大きい。自信喪失は行動することへの恐れとなり、初老性うつや認知症を引き起こす原因になるともいわれている。
シニアが「けんこう」を思う時、それは「長寿」ではなく「苦痛と不自由からの解放」であり、そのためにはお金も時間も努力も惜しまない。
3 きずな 孫、夫婦+ペット
人は齢を取ると、普通は背負っている荷物が軽くなってゆく(もちろんそうでない人もいるが)。仕事、子育て、ローン、親の介護…言い換えれば自らへの「要求」が少なくなる。そうなると自らへの視線だけでなく周りへも目が向くようになる。そうしてやっとパートナーや子ども(ペットはそれ以上の存在になりうる)、友人の存在を再発見する。
どうすればもっと距離を縮めることができるのか。団らん、食事、旅行、パーティ…これまでに広がってしまったすき間を埋めるための機会を探している。逆説的になるがこの距離の意識こそが「きずな」なのである。
孫はシニアにとって特別な存在だ。子どもと違って責任がないから盲目的に可愛がることができる、という意見もあれば、とにかく理由もなしに可愛いという人もいる。
孫は齢をとってから、ほとんど唯一といってもいいシニアが「得られるもの」。喪うものばかりの老後でも孫は成長し、希望や喜び(ときには心配も)与えてくれる。だから祖父母は孫に無条件にさまざまなものを与えるのである。
(中略 「10の切り口」のすべてはホワイトペーパーを参照いただきたい)
【ホワイトペーパーダウンロードサービス】
https://www.nspc.jp/senior/archives/4186/
10の切り口を活かした製品やサービスの発想方法
シニア向けの製品やサービスを考えるとき、シニアのことはよくわからない、どこから手をつけてよいかわからない、そんな時のアイデア出しに活用できる。
やり方は至極簡単。それぞれのキーワードと貴社のシーズ(技術や提供できるサービス)を掛け合わせることで、シニアに向けた新しい製品やサービスが浮かび上がってくる。それらすべてがその通りできるというものではないが、数多く出すことで、多くのヒントが得られる。
一つの切り口と一つのシーズであれば範囲は広くなり、出て来るアイデアも数が多くなる。切り口の数を増やせば、範囲が狭くなる分、切っ先が鋭くなる。
ホワイトペーパーでは宿泊施設の例を紹介しているので参照いただきたい。
他に、
・ディフェンシブシニア
・ギャップシニア
・ケアシニア
に向けた10の切り口も用意している。順次、ご紹介してゆきたい。
上記内容のすべてはホワイトペーパーとしてPDFでダウンロードできます。
【ホワイトペーパーダウンロードサービス】
https://www.nspc.jp/senior/archives/4186/
シニアマーケティング研究室 倉内直也
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2019年1月31日
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