次の社会を創るよりよく生きる、よりよく老いる
鍵を握るのは
※総務省統計局 - 人口推計2025年(令和7年9月)概算値(PDF)より
*一般的に「プレシニア」の明確な定義はないが、ここでは45歳~64歳を指して話を進める。
40代は自身も親もまだ若く、気がかりなことは少ない人も多いかもしれないが、ここでは提案というスタンスで、40代も対象にしている。
1950年(昭和25年)の日本人の平均寿命は、男性58歳、女性61.5歳※1
2024年(令和6年)は、男性81.09歳、女性87.13歳※2
日本人の平均寿命はこの70年余で大きく変化した。
多くの人が、長生きを前提とする環境になっている。
リンダ・グラットンの『ライフシフト』の出版が、2016年。人生100年時代構想会議が設置されたのが2017年。
人生100年時代と言われるようになって、久しい。
今、よりよく歳をとる、よりよく老いることは多くの人の願望。
「老い」を避ける・遠ざけるテーマももちろん多くの関心を集めているが一方で、
「よりよく老いる」を語ることももはや自然な傾向にある。
※1 平成21年簡易生命表の概況について 「平均余命の年次推移」より
※2 令和6年簡易生命表の概況「主な年齢の平均余命」(PDF)より
なぜ今、「75歳超シニア」と「プレシニア」が鍵を握る、と考えられるのか?
「75歳超シニア」と「プレシニア」人口について

※総務省統計局 - 人口推計2025年(令和7年9月)概算値より作成
高齢者の体力テストの結果は向上し、平均寿命は延伸している。
しかし75歳を超えて変化を感じる人は少なくなく、80歳を超えて急激に老いを感じる人は多い。
生きている限り、年をとるほどに、誰もが確実に老いの変化を大きく、深く、自覚するようになる。
そうした大きな変化を得る層がかつてないほど大きくなっている。
再生医療や遺伝子治療、アンチエイジング医療が発展し、AIによる健康管理や健康寿命を延ばすテクノロジーが進化すれば、
元気な高齢者はさらに増えるかもしれないが、今、現実をみれば75歳はひとつの節目。
しかも団塊の世代がすべて75歳超となった今、後期高齢者の人口は大幅に増加。
75歳を超えると発生しがちな新たなニーズに応えることは、
その後の人生をよりよく生き、よりよく老いるためには欠かせない。
これから高齢期を迎えるプレシニは今、高齢期にそなえられるラストチャンスにある。
センパイ高齢者の様子や社会の変化からソナエる必要性を感じる人は多いと考えられる。
加えて、身体・心理・社会的な側面から多くの変化に直面している人も少なくない。
よりよく生きる、よりよく老いる。後半生をどう組み立てていくか。
人口ボリュームも多い今の世代から取り組むことで、この年代に生じがちなテーマの市場は開発を進めやすい。
